太陽光発電事業において、損害保険は必須なのでしょうか?
今回は、太陽光発電事業のリスクと損害保険加入の是非について考えてみます。
太陽光発電事業の最大のリスクとは何か?
太陽光発電事業におけるリスクには、主に以下のようなものがあります。
- 土砂崩れによるパネルやパワコンの損傷
- 強風・高潮によるパネルやパワコンの損傷
- 原因不明によるケーブルの発火
最も多い事故は、飛来物によりパネルのカバーガラス面にひびが入る事例です。その結果、パワコンの短絡・地路により運転機能が喪失する場合もあります。
太陽光パネル1枚当たりの修理費用は10万円~15万円ほどかかります。仮に、落下物等の被害で太陽光パネル10枚が割れてしまったとすると、修理費用は100万円~150万円もかかってしまいます。
もし保険に加入していなければ、100万円~150万円もの大金を自己資金で負担しなければならなくなりますし、被害が広範囲に及んだり、パワコンの被害等も合わせれば金額はさらに大きくなります。
こつこつ売電収入を得ていったとしても、一度の事故でドカンと利益が吹っ飛んでしまうわけです。
要するに、太陽光発電事業の最大のリスクとは「損害額の大きさ」にあるのです。
損害保険は加入するべきか?
結論を言うと、太陽光発電事業のリスクの大きさを考えれば、絶対に損害保険に加入するべきだといえるでしょう。保険は、想定される損害金額が大きければ大きいほど入るべきなのです。
近年の気候変動は著しく、FIT期間20年の間にどんな災害が起こってもおかしくないといえます。その間に、自分の発電所に何の被害もないと考えるのはただの願望であり、ギャンブルのようなものです。
おすすめの損害保険会社3選
一般住宅の太陽光発電の損害保険は火災保険が適用されるのですが、産業用太陽光発電の場合は動産総合保険に加入するのが一般的です。
以下に、おすすめの損害保険会社をご紹介します。
- 三井住友海上火災保険(筆者も加入してます!)
- 損害保険ジャパン(筆者も加入してます!)
- 東京海上日動火災保険
三井住友海上火災保険
損害保険業界3位の保険会社であり、太陽光発電の損害保険としては業界シェア№1の会社です。
天候の変化や発電設備の損壊などによる損失を補償する等、事業者ごとのリスク状況に応じた損害保険等の取り組みも行っています。
損害保険ジャパン
損害保険業界2位の保険会社であり、太陽光発電パネルのリユース・リサイクルへの取り組みも積極化しています。
東京海上日動火災保険
損害保険業界最大手であり、太陽光発電設備の廃棄費用や賠償リスクを補償する保険等革新的な取り組みを行っています。
上記は日本の3大損害保険会社であり、経済産業省資源エネルギー庁(新しいタブで開く)でも推奨されておりますので、これらの保険会社を選んでおけば間違いないでしょう。
保険内容については、3社ともほぼ同様の契約内容であり、どこを選んでもあまり変わらない気がします。
施工会社が保険代理店と提携している場合も多く、上記の保険会社であれば問題ないですが、違う保険会社に加入する場合は注意が必要です。
【保険金が支払われる事故内容】
- 火災、落雷、破裂または爆発
- 台風、旋風、暴風、暴雨風等の風災、雹災、豪雪・雪崩等の雪災
- 台風、暴風雨、豪雨等による洪水・高潮・土砂崩れ等の水災
- 建物外部からの物体の落下・飛来・衝突
- 給排水設備に生じた事故に伴う漏水等による水漏れ
- 盗難
ご紹介した保険会社3社とも、保険金が支払われる事故は同様であり、上記のようなものがあるので、3社以外の保険会社に入る場合には、大きく相違があるか確認したほうが良いでしょう。
まとめ
太陽光発電事業者のほとんどは、一番最初の系統連系時には損害保険に加入しています。
しかし、5年後・10年後の保険満期時に更新するかどうかは判断が分かれます。
ただし、単純にお金がもったいないという理由で更新しないのは、リスクから目を背けているだけだということを認識すべきだと思います。
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