野立の太陽光発電設備を購入する場合は、金融機関から融資を受ける場合が多いと思います。
銀行から借りるケースが多いと思いますが、そこには重大な落とし穴があるのです。
今回は、金融機関によって貸出条件がどのように違うのか比較してみたいと思います。
【比較】銀行と信販会社の融資条件
主要な銀行と信販会社の融資条件は、以下のようになります。
銀行(信用金庫等含む)
・金利1%~2%
・期間15年
・担保不要
・信用保証協会の保証(保証料率1.1%~1.5%、一括払い)が必要になる場合が多い。
【例】太陽光発電設備購入金額1,500万円の場合
1,500万円(購入金額) + 100万円(保証料) = 1,600万円(融資金額)
自己資金ゼロの場合、保証料を上乗せして借りなければならないので、融資金額はその分大きくなるのです。
そのため、表面金利は1%~2%でも実質金利は2.1%~3.5%になります。
※金融機関によって、貸出条件に差異があります。
信販会社(ジャックス、アプラス等)
・金利1.95%~2.3%
・期間15年~20年
・担保不要
・保証料不要
【結論】どこから借りるのが良いのか?
結論から言うと信販会社から借りるのがおすすめです。
銀行は一見金利が低いように見えますが、保証料を加えた実質金利は信販会社より高くなるケースが多いです。また、保証料が原則一括前払いなのが最悪でありまして、実質金利2.1%~3.5%としておりますが実際はもっと上がります。保証料を分割払いにできれば、その分の資金を株式等で運用できるのでまだましなのですが、どうも難しいようです。
手続きもそれなりに面倒で、銀行の担当者の経験や知識によっても全然違いますし、悪い担当者にあたれば、後回しにされたり、悪い条件になったりする場合もあります。
そして、銀行からの融資金額が大きくなってくると、毎年決算書や確定申告書の提出を求められることもあります。その点、信販会社であれば手続きも簡単ですし、面談もなく、悪い担当者にあたる心配もありませんし、決算書や確定申告書を毎年提出する必要もありません。
もちろん信販会社によっても、融資条件に違いはあるので必ず確認しましょう。
信販会社はアドオン方式といって、銀行の約2倍の利息を取られる場合もあるので注意してください。信販会社でも銀行と同じ方式の場合、残債型ローンという場合もあるようです。
まとめ
太陽光発電の収益性を上げる為に、融資金利は最重要と言っても良いでしょう。
しかし、安易に表面上の金利だけで金融機関を選択するのは間違いなのです。保証料等の隠れたコストがあることに注意し、収益性向上に努めましょう。
ただし、太陽光発電所を数多く所有するのであれば、銀行でなければ多額の融資を受けられないケースもあると思いますので、ケースバイケースで判断してください。
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